PC11
水上をひたすら走っている時はあまり坂もなく、これが続けばなぁと思ったがそうはいかなかった。
もう10%以上の坂道は漕げないと思うほどふらふらしながら走っていた。
横を流れる川はいくつも滝があって見て楽しめるヒルクライムコースだった。
紅葉シーズンも綺麗かもしれない。
音楽をかけながらゆっくりとでも確実に進んでいった。
後半になると激坂になっていくのでゴールがすごく遠く感じた。
夏でも山頂は涼しく、汗をかいているので下山は寒かった。
またストームクルーザーの出番だ!
PC12
南郷温泉しゃくなげの湯という道の駅みたいなところで仮眠した。
人目のつかなそうな施設の裏側で、日陰で寝てみたが30分くらい休めた。
もう眠くて居眠り運転していたのでここでの休憩は本当に良かった。
このあと赤城ヒルクライムが待っているので憂鬱だった。
登り切ったら赤城大沼マラソンをやっていて交通規制で赤城神社まで通れなくなっていた。
仕切っている警察に事情を話し、説得に成功!
ゆっくりと進めば通っていいよと言ってもらえた。
この石柱は駐車場に似たものがあるが橋の入り口あたりの石柱が本物。
PC13
赤城と書いてあるが赤城ヒルクライムコースを下山して交差点を左折したらすぐに出てきた。
説明書きも読まずに腹が減ったから早くコンビニに行こう!と撮影してすぐに去ってしまった。
ちなみに道の駅くろほね付近のファミリーマートまでコンビニはなかった。
途中で雨が降って来てボロボロ。
天気予報は確認していたが想定外の雨をまたもや受けてしまった。
ファミリーマートで雨宿りしつつ、イートインコーナーで貪っていた。
雨で濡れているところに夏だからと容赦ないエアコンの風が凍えるほど寒かった。
PC14
草木ダム展望台、草木ドライブインなど出てきてそろそろかな?と思わせてさらに北上させてくる。
すでに獲得標高はエベレストの8848m超えており、なんだかんだでまだ走れてる自分に驚かされた。
甘い物が急に食べたくなり、さっきのファミリーマートにまた寄ってアーモンドチョコレートを1箱、ホットコーヒー1杯と歯磨きしないと虫歯になりそうなものを思考停止で食べていた。
PC15
急に平坦続きになった。
平均速度が27km/hくらい出て急に速くなったと錯覚した。
スピードにのってノリノリで危うく西桐生駅を素通りするところだった。
PC16
眠いはずなのに眠くない。
ナチュラルハイになっていたようだ。
まだ平坦続きで速度27km/hくらいで走っていく。
これなんとか27日(48時間)に完走できるんじゃね?と思えてラストスパートをかけてしまった。
PC17
もう大きなヒルクライムはないだろうという希望的観測は裏切られ、激坂マシマシで人気が全くない、クマが出そうな峠を走ることになる。
雨もまた降ってきた。
4回も雨に降られて天気予報はあてにならないなと思った。
レインウェアは天気予報に関係なく必ず持参すべし!!
シカが飛び出してきた時は人生が終わったと思うくらいびびった。
クマも怖いが生きている人間に出くわす方が怖かったかもしれない。
富士の樹海に引けを取らない恐怖を味わえるコースだった。
制限時間が許されれば桐生か伊勢崎で休んで昼間に走行することをお勧めする。
下山したら急に出てきた怪しいお店?
アダルト保育園なるものが・・・。
すごい気になるが昼間に改めてまた来てみようと思う。
園長さんはどんな感じの人なのかな?
PC18(FINISH)
JR高崎駅 ゴールのレシート 28日 0:52
ついにゴール!
眠い!!
一気に緊張がほぐれた。
48:52と48時間切りならず。
でも制限時間60時間を思えば普通に宿泊する余裕はあった。
ないのはお金と気持ちの余裕だけ。
いやはやよくこんな変態なコースを走り切ったものだ。
もうソロでこんなところ走りたくない!
そんな事を思いつつ、完走メダルのデザインが変わったらまた挑戦しちゃうんだろうなぁ・・・。
帰宅したら1日金縛りにでもあったように無気力で寝たきりになっていた。
おかしいな、来月のブルベ1000は俺ならクリアできるのでは?と思い始めた。